あたらしい学校の辞書(あた辞書): 英和辞書
propagandist の意味
propagandist の品詞と定義
propagandist は主に 名詞 および 形容詞 として使われます。
名詞としての propagandist
意味: 特定の思想・主義・政策などを広めるために、組織的・意図的に情報を発信・宣伝する人。「プロパガンダを行う人」「宣伝者」「扇動的な宣伝家」。
ニュートラルに使われることもありますが、多くの場合、偏った・操作的な情報を広める人というネガティブなニュアンスを持ちます。
複数形
propagandists
例文: The government hired skilled propagandists to shape public opinion during the war. (政府は戦時中に世論を操作するため、優秀な宣伝工作員を雇った。)
可算・不可算
可算名詞のみで使われます。
例文(単数): He was known as a brilliant propagandist for the political party. (彼はその政党の優れた宣伝家として知られていた。)
例文(複数): Many propagandists use emotional language to manipulate people's feelings. (多くの宣伝家は感情的な言葉を使って人々の感情を操る。)
形容詞としての propagandist
意味: プロパガンダに関係する、宣伝的な
例文: The film had a clear propagandist purpose — to glorify the nation's leader. (その映画には明らかに宣伝的な目的があった。国家の指導者を称えるためだ。)
※ 形容詞としては propagandistic がより一般的です。
品詞違いの派生語
| 単語 | 品詞 | 意味 |
|---|---|---|
| propaganda | 名詞 | プロパガンダ、組織的な宣伝活動 |
| propagandize | 動詞 | プロパガンダを行う、宣伝する |
| propagandistic | 形容詞 | プロパガンダ的な、宣伝的な |
| propagate | 動詞 | 広める、普及させる(語根が同じ) |
propagandist の注意点
⚠️ ニュアンスの注意
propagandist は現代英語では多くの場合、否定的・批判的なニュアンスで使われます。「嘘や偏った情報を意図的に広める人」として扱われることが多いため、誰かをこう呼ぶことは侮辱的になり得ます。
俗語・スラングとしての意味
特定のスラング的用法は一般的ではありませんが、インターネット・SNS上では "a propagandist" = 「ポジショントークばかりするやつ」「御用メディア・御用学者」という意味合いで使われることがあります。
propagandist の類語
| 単語 | 意味 |
|---|---|
| agitator | 扇動者。感情的に大衆をかき立てる人 |
| advocate | 支持者・擁護者。ある立場や主義を推進する人(より中立的) |
| promoter | 推進者・促進者。何かを広める人(中立〜ポジティブ) |
| doctor spin doctor | スピン・ドクター。政治家などに有利な情報を操作・演出する広報担当者(俗語的) |
| demagogue | 扇動政治家。感情や偏見に訴えて大衆を操る指導者 |
フレーズ的に類似する表現
He is nothing but a mouthpiece for the regime. (彼は政権のただの広報係に過ぎない。)
She acts as a cheerleader for the corporation's agenda. (彼女は企業の思惑に対するチアリーダー的存在として振る舞っている。)
propagandist の反対語
| 単語 | 意味 |
|---|---|
| critic | 批評家・批判者。物事を客観的・批判的に評価する人 |
| skeptic | 懐疑論者。情報を疑い、鵜呑みにしない人 |
| journalist | ジャーナリスト。中立・公正な情報伝達を本来の役割とする人 |
| whistleblower | 内部告発者。隠された真実を暴露する人 |
フレーズ的に反対の意味を表す表現
She dedicated her life to speaking truth to power. (彼女は権力に真実を語ることに生涯をささげた。)
He is a fact-checker, not a propagandist. (彼はプロパガンダ屋ではなく、事実確認をする人だ。)
propagandist の語源
- ラテン語 "propaganda" に由来。もともとはカトリック教会が1622年に設立した "Congregatio de Propaganda Fide"(信仰宣伝聖省) から来ています。 「広められるべきもの」という意味のラテン語動名詞 propagare(広める、伝播させる)が語根です。
- propagare はさらに propages(苗・接ぎ木)から来ており、植物を広げるイメージが根底にあります。
時代による意味の変化
- 17〜18世紀: 宗教的な文脈で「信仰を広める活動・組織」として使われ、ネガティブな意味はほとんどなかった。
- 第一次・第二次世界大戦(20世紀前半): 各国政府が戦争目的のために組織的な情報操作を行ったことで、「プロパガンダ = 操作・洗脳」 というネガティブなイメージが強まった。
- 現代: SNS時代において「プロパガンダ」「プロパガンディスト」はさらに批判的な言葉として定着している。
propagandist の英英辞書的定義
propagandist (noun) A person who spreads propaganda, especially in a biased or misleading way to promote a particular political cause or ideology.
(特定の政治的目的やイデオロギーを推進するために、特に偏った、または誤解を招くような形でプロパガンダを広める人。)
propagandist の用例・知識
よく使われる例文5選
The state television was run by loyal propagandists who never questioned the government. (国営テレビは、政府に疑問を持つことのない忠実な宣伝工作員によって運営されていた。)
He dismissed the journalist as a propagandist with no credibility. (彼はそのジャーナリストを信頼性のない宣伝家として一蹴した。)
In wartime, propagandists on both sides tried to boost morale and demonize the enemy. (戦時中、双方の宣伝工作員は士気を高め、敵を悪魔のように描こうとした。)
Social media has made it easier than ever for propagandists to spread false information. (ソーシャルメディアにより、宣伝工作員が誤情報を広めることがかつてないほど容易になった。)
She was once a passionate propagandist for the cause, but later changed her views. (彼女はかつてその運動の熱狂的な宣伝者だったが、後に考えを変えた。)
イディオム・ことわざ
propagandist 単体のイディオムは多くありませんが、関連表現として:
"propaganda machine"(プロパガンダ機械):組織的な宣伝装置全体を指す。
The ruling party controlled a massive propaganda machine, and every propagandist in the country served it. (与党は巨大な宣伝機構を支配しており、国中のすべての宣伝工作員がそれに奉仕していた。)
"spin"(スピン):情報を有利に見せるように「ひねる」行為。
Every propagandist is skilled at putting a spin on bad news. (どんな宣伝工作員も、悪いニュースをうまく言い換えるのが得意だ。)
propagandist が使われた名言
"The most brilliant propagandist technique will yield no success unless one fundamental principle is borne in mind constantly — it must confine itself to a few points and repeat them over and over." — Joseph Goebbels(ヨーゼフ・ゲッベルス、ナチス・ドイツの宣伝相)
意味: 「どんなに巧みな宣伝技術も、一つの根本原則を常に念頭に置かなければ成功しない。それは、少数のポイントに絞り、それを何度も繰り返すことだ。」
→ 情報操作の恐ろしい本質を語った言葉として、メディアリテラシー教育でよく引用されます。
特定の業界での用法
| 分野 | 用法・意味 |
|---|---|
| 政治学・社会学 | 意図的に偏った情報を大衆に広める人物・機関の研究対象として使われる学術用語 |
| ジャーナリズム | 中立性を欠いた報道者・メディアを批判する文脈で頻繁に登場 |
| 歴史学 | 第二次世界大戦・冷戦時代の国家による情報操作担当者の呼称として用いられる |
| マーケティング | (批判的文脈で)一方的・誇大な広告を行う人を指すことがある |
| サイバーセキュリティ | 「デジタル・プロパガンディスト」として、オンラインで偽情報を拡散するアカウントや人物を指す |
中学・高校受験での出題ポイント
propagandist 自体は受験英語の標準語彙より少し高度ですが、関連語は重要です。
- propaganda(名詞)は高校受験〜大学受験の読解文でよく登場します。
- -ist という接尾辞は「〜をする人・〜主義者」を意味し、以下のように広く使われます。
| 単語 | 意味 |
|---|---|
| journalist | ジャーナリスト |
| activist | 活動家 |
| specialist | 専門家 |
| terrorist | テロリスト |
例文(受験頻出パターン): The article criticized the politician for behaving like a propagandist rather than a leader. (その記事は、その政治家が指導者としてではなく宣伝家のように振る舞っていると批判した。)
propagandist の会話例
オチのある会話
— Do you know what "propagandist" means? — Hmm… is it someone who plays the piano really well? — No, no. A propagandist is someone who spreads biased information to influence people's opinions. — Oh! Like that guy on TV who keeps saying his country's food is the best in the world? — Exactly. — Wait… that's my dad.
(和訳)
「"propagandist" って何か知ってる?」 「うーん……ピアノがすごくうまい人?」 「違う違う。プロパガンディストっていうのは、人々の意見を操作するために偏った情報を広める人のことだよ。」 「あ!じゃあ、テレビに出てきて自分の国の料理が世界一だって言い続けてるあの人みたいな?」 「そう、まさにそれ!」 「……あれ、うちのお父さんじゃん。」
propagandist が登場する短編
The Propagandist's Doubt(宣伝工作員の疑念)
Marcus had been a propagandist for the ruling party for fifteen years. Every morning, he sat at his desk and wrote articles praising the government. Every evening, he watched his words appear on television, read by well-dressed anchors with confident smiles.
He was good at his job. Too good, perhaps.
One rainy afternoon, his young daughter came home from school holding a crumpled piece of paper. "Dad," she said, "my teacher asked us to write about what we want to be when we grow up. I wrote that I want to find the truth. Is that a real job?"
Marcus stared at the paper for a long time.
He thought about all the stories he had shaped, all the facts he had twisted, all the people he had convinced to believe things that weren't quite real.
"Yes," he said quietly. "It's one of the most important jobs in the world."
That night, for the first time in fifteen years, he didn't write a single word for the party.
(和訳)マーカスの疑念
マーカスは15年間、与党のプロパガンダ工作員として働いてきた。毎朝デスクに座り、政府を称える記事を書く。毎晩、自分の書いた言葉がテレビに映し出され、自信に満ちた笑顔の小ぎれいなアンカーたちに読み上げられるのを見た。
彼は仕事が得意だった。おそらく、得意すぎるほどに。
ある雨の降る午後、幼い娘が学校からしわくちゃの紙を持って帰ってきた。「ねえパパ」と娘は言った。「先生に『大人になったら何になりたいか』を書く宿題が出たの。私は、真実を見つける仕事がしたいって書いたんだけど。それって、本当にある仕事なの?」
マーカスはその紙をしばらくの間じっと見つめた。
自分が形作ってきたすべての物語、ねじ曲げてきたすべての事実、本当ではないことを信じ込ませてきたすべての人々のことを、彼は思った。
「ああ」と彼は静かに言った。「それは世界で最も大切な仕事の一つだ。」
その夜、15年ぶりに、彼は党のために一言も書かなかった。