あたらしい学校の辞書(あた辞書): 英和辞書
civilizing の意味
civilizing の品詞と基本的な意味
civilizing は動詞 civilize の現在分詞・動名詞形、および 形容詞 として使われます。
動詞としての civilizing(civilize の変化形)
| 変化形 | スペル |
|---|---|
| 原形 | civilize |
| 三単現 | civilizes |
| 過去形 | civilized |
| 過去分詞 | civilized |
| 現在分詞/動名詞 | civilizing |
civilize の意味:
未開・野蛮とみなされる社会・人・行動を、より洗練された、秩序ある、礼儀正しい状態へと導く・教育する・文明化する
動詞としての例文
Civilizing the new recruits took months of patient training. 新入りたちを礼儀正しく育て上げるには、何ヶ月もの根気強い訓練が必要だった。
The missionaries believed they were civilizing the local population. 宣教師たちは、地元の人々を「文明化」していると信じていた。
形容詞としての civilizing
意味: 文明化する力を持つ、洗練・礼節をもたらす、人を向上させるような
形容詞としての例文
Education has a civilizing effect on society. 教育は社会に文明化(洗練)をもたらす効果がある。
Many people believe that art has a civilizing influence on human beings. 芸術は人間を洗練させる影響を持つと、多くの人が信じている。
civilizing の派生語・関連語
| 語 | 品詞 | 意味 |
|---|---|---|
| civilize | 動詞 | 文明化する、洗練させる |
| civilization | 名詞 | 文明、文明社会 |
| civilized | 形容詞 | 文明化された、洗練された |
| civil | 形容詞 | 市民の、礼儀正しい |
| civility | 名詞 | 礼儀正しさ、丁寧さ |
| uncivilized | 形容詞 | 文明化されていない、野蛮な |
civilizing の注意点
⚠️ 歴史的・文化的な注意 civilizing という言葉、特に "civilizing mission"(文明化の使命)というフレーズは、かつてヨーロッパ列強が植民地支配を正当化するために使った概念と深く結びついています。現代では、この語を無批判に使うと 植民地主義的・差別的なニュアンス を帯びることがあります。文脈には十分な注意が必要です。
civilizing の類語
| 語 | 意味 |
|---|---|
| enlightening | 啓発する、知識や理解をもたらす |
| refining | 洗練させる、より上品にする |
| educating | 教育する、知識を与える |
| cultivating | 育成する、教養を高める |
| humanizing | 人間らしくする、思いやりをもたらす |
フレーズ的に類する表現
Education has an enlightening effect on people. 教育は人々に啓発的な効果をもたらす。(civilizing effect の類似表現)
Traveling abroad has a refining influence on one's manners. 海外旅行は礼儀作法を洗練させる影響を持つ。
civilizing の反対語・反対の意味の言葉
| 語 | 意味 |
|---|---|
| barbarizing | 野蛮化させる |
| corrupting | 堕落させる、腐敗させる |
| degrading | 品位を落とす、貶める |
| brutalizing | 残忍にする、野蛮にする |
フレーズ的に反対の意味を表す表現
Violence has a brutalizing effect on children. 暴力は子どもたちを残忍にする影響がある。
That environment had a degrading influence on the community. その環境は地域社会の品位を落とす影響を与えた。
civilizing の語源
もともと「市民(都市に住む人)らしくする」というのが根本的な意味で、「都市・共同体に属する洗練された人間にする」というニュアンスが起源にあります。
時代による意味の変化
| 時代 | 意味・ニュアンス |
|---|---|
| 17〜19世紀 | ヨーロッパ中心の「進歩・発展」を他の文化にもたらすという肯定的な意味で広く使われた |
| 20世紀以降 | 植民地主義への批判が高まり、"civilizing mission" などのフレーズは批判的・反省的な文脈で語られることが増えた |
| 現代 | 「洗練させる」「礼節をもたらす」という中立的な意味でも使われるが、歴史的な含意を意識して使われることが多い |
civilizing の英英辞書的定義
civilizing (adjective / present participle) Having the effect of improving behavior, manners, and social order; bringing the qualities of an organized, educated, and refined society to people or a place.
「行動・礼儀・社会秩序を向上させる効果を持つ。組織的・教育的・洗練された社会の特質を、人々や場所にもたらすこと。」
civilizing の一般的な知識
よく使われる例文 5文
Civilizing the workplace means encouraging respect and good manners among colleagues. 職場を洗練させるということは、同僚間での敬意と礼儀を促すことを意味する。
Many historians now question whether the so-called civilizing mission of colonialism was truly beneficial. 多くの歴史家は、植民地主義のいわゆる「文明化の使命」が本当に有益だったのかを問い直している。
Literature is often described as having a civilizing effect on readers. 文学はしばしば読者に文明化(洗練)の効果をもたらすと言われる。
She saw travel as a civilizing experience that broadened people's minds. 彼女は旅行を、人々の心を広げる洗練の体験だと考えていた。
The teacher's patient and kind approach had a civilizing influence on even the most unruly students. その教師の忍耐強く優しいアプローチは、最も手のかかる生徒にも洗練の影響を与えた。
イディオム・フレーズ
civilizing mission(文明化の使命) 植民地時代にヨーロッパ列強が他の地域を支配する口実に使ったフレーズ。現代では批判的な文脈でよく使われる。
- The so-called "civilizing mission" masked the real goal of resource extraction. いわゆる「文明化の使命」は、資源収奪という真の目的を隠すものだった。
civilizing effect / influence(文明化・洗練の効果) 人や社会を礼節・秩序ある方向へ向かわせる力。
- Books have long been said to have a civilizing effect on humanity. 書物は長い間、人類に洗練をもたらす効果があると言われてきた。
civilizing が使われている名言
"Music has a civilizing effect. I think it's the most wonderful thing in the world." — Paul McCartney(ポール・マッカートニー)
「音楽は人を洗練させる力がある。音楽は世界で最も素晴らしいものだと思う。」
ビートルズのメンバーとして知られるマッカートニーは、音楽が人間の感情や社会を豊かにする力を持つと語った。
"The civilizing process is a process of domestication." — Norbert Elias(ノルベルト・エリアス、社会学者)
「文明化の過程とは、人間を飼いならす過程でもある。」
社会学の名著『文明化の過程』の著者エリアスは、文明化を単純に「良いもの」とは捉えず、人間の衝動を制御・抑圧するプロセスとして分析した。
特定の業界・分野での使われ方
| 分野 | 使われ方 |
|---|---|
| 歴史学・植民地研究 | "civilizing mission" として批判的文脈で頻繁に登場する |
| 教育学 | 教育の社会的役割を語るときに「civilizing effect of education」として使われる |
| 哲学・社会学 | 文明と野蛮の対比、社会規範の形成を議論する文脈で使われる |
| 芸術・文化論 | 音楽・文学・芸術が人間を洗練させるという議論で使われる |
受験での出題ポイント
高校受験・大学受験では、civilize → civilization → civilized という語形変化・派生語の問題が出やすい。
- 例:The country has a long history of (civilize → civilization).
- その国には長い文明の歴史がある。
civilizing は長文読解(歴史・社会・教育テーマ)に登場することがある。
- 例:「文学には civilizing effect がある」という主張の根拠を答えよ、という形式
civil / civilize / civilization / civilized / civilizing の意味の区別を問う語彙問題も出やすい。
面白い会話
A: Do you know what "civilizing" means?
B: Hmm… is it something to do with cities? Like, building more buildings?
A: Well, the root cīvis means "citizen," but it's more like… making people more polite, educated, and well-mannered.
B: Oh! So, like teaching people how to behave properly in society?
A: Exactly. For example, "Music has a civilizing effect on people."
B: So… does that mean my little brother, who only listens to heavy metal at maximum volume at 6 AM, is actually getting more civilized?
A: Technically… yes?
B: Great. I'll tell my parents. "He's not disturbing us. He's civilizing us."
(和訳)
A:「civilizing ってどういう意味か知ってる?」
B:「うーん……都市(city)に関係あるの?建物をいっぱい建てる、みたいな?」
A:「語源の cīvis は『市民』って意味なんだけど、どちらかというと……人々をもっと礼儀正しく、教養ある、洗練された存在にする、っていう意味だよ。」
B:「ああ!社会できちんと振る舞うことを教える、みたいな感じ?」
A:「そう!たとえば、"音楽は人々を洗練させる効果がある" とか言うね。」
B:「じゃあ……朝6時に最大音量でヘビーメタルを聴いてる弟も、実は*より洗練されていってる*ってこと?」
A:「……理屈の上では、そうなる?」
B:「よし、両親に言ってやろう。"弟は迷惑をかけてるんじゃなくて、私たちを*civilizing*してるんです"って。」
civilizing が登場する短編文章
The Unexpected Teacher
When Mr. Tanaka first arrived at the small mountain village, he wasn't sure he could make a difference. The children there were lively — perhaps too lively. They ran through the streets, argued over everything, and rarely said "please" or "thank you."
Mr. Tanaka was a music teacher, and he believed deeply that music had a civilizing power. Not in the old-fashioned sense of "turning wild people into proper ones," but in a gentler way — helping people listen, feel, and connect with each other.
He started small. Every morning, he played a simple melody on his old guitar. At first, the children laughed. Then, one by one, they stopped to listen. Within a week, they were sitting quietly around him, eyes wide open.
Months passed. The children began to sing together. They learned to wait for each other, to harmonize, to hear the person next to them. They stopped interrupting. They started saying "sorry" when they made mistakes.
One day, the village elder came to Mr. Tanaka and said, "I don't know what you've done, but the children seem… different. Kinder."
Mr. Tanaka smiled. "I didn't do anything special," he said. "Music did the civilizing."
The elder laughed. "Then please — play louder."
(和訳)
思いがけない先生
田中先生が小さな山村に初めてやってきたとき、自分に何かを変えられる自信はなかった。村の子どもたちは活発で——おそらく*活発すぎる*くらいだった。通りを走り回り、何でも口論し、「おねがいします」や「ありがとう」をほとんど言わなかった。
田中先生は音楽の教師で、音楽には*civilizing(洗練させる)*力があると深く信じていた。昔ながらの「野蛮な人を立派にする」という意味ではなく、もっと穏やかな意味で——人が聴き、感じ、互いにつながる助けをする力、という意味で。
先生はささやかなことから始めた。毎朝、古いギターでシンプルなメロディを弾いた。最初、子どもたちは笑った。それから、一人また一人と立ち止まって聴くようになった。一週間もすると、子どもたちは目を丸くして静かに先生のまわりに座るようになっていた。
数ヶ月が過ぎた。子どもたちは一緒に歌うようになり、互いを待つことを、ハーモニーを合わせることを、隣の人の声を*聴く*ことを学んでいった。話をさえぎることが減り、ミスをしたとき「ごめんなさい」と言うようになった。
ある日、村の長老が田中先生のもとを訪れてこう言った。「何をなさったのかはわかりませんが、子どもたちが……変わった気がします。もっと優しくなったような。」
田中先生はほほえんだ。「私は特別なことは何もしていません」と先生は言った。「音楽が*civilizing(洗練)*をしてくれたんです。」
長老は笑った。「ならば——もっと大きな音で弾いてください。」