あたらしい学校の辞書(あた辞書): 英和辞書

treachery の意味

treachery の品詞と基本的な意味

"treachery" は主に 名詞 として使われます。

意味は「裏切り、背信行為、不義、謀反」です。信頼していた人や仲間を裏切る行為、または信義にそむく行動を指します。


treachery の名詞としての詳細

複数形

treacheries

His career was filled with lies and treacheries. (彼のキャリアは嘘と裏切りで満ちていた。)


可算・不可算名詞としての用法

treachery可算・不可算両方 で使われます。

不可算名詞(概念・行為全体として)

She could not forgive him for his treachery. (彼女は彼の裏切りを許せなかった。)

可算名詞(個々の裏切り行為として)

History is full of treacheries that changed the fate of nations. (歴史は、国家の運命を変えた数々の裏切りで満ちている。)


多義性(コンテクストによる意味の違い)

コンテクスト 意味 例文
人間関係・政治 仲間・友人・主君への裏切り He committed treachery against his king.(彼は王に対して謀反を犯した。)
軍事・戦争 敵への内通、スパイ行為 The soldier was accused of treachery during the war.(その兵士は戦時中に裏切りで告発された。)
比喩的表現 信頼を裏切るもの全般 The icy road was a treachery waiting for unsuspecting drivers.(その凍った道路は、無警戒な運転者を待ち構える罠だった。)

treachery の派生語

単語 品詞 意味
treacherous 形容詞 裏切りの、危険な、信用できない
treacherously 副詞 裏切り的に、危険なほどに
traitor 名詞 裏切り者(関連語)
treason 名詞 国家反逆罪(関連語)

treachery の注意点・俗語・類語など

⚠️ 道徳的含意の注意

treachery は非常に強い否定的なニュアンスを持ちます。単なる「約束破り」ではなく、信頼関係を意図的に、かつ悪意を持って裏切るという重大な行為を指します。軽いシチュエーションに使うと大げさに聞こえることがあります。


類語と意味

  1. betrayal — 裏切り。treachery より日常的でやや軽めのニュアンス。

    His betrayal of my trust deeply hurt me.(彼の裏切りは私の信頼を深く傷つけた。)

  2. treason — 国家・君主に対する反逆罪。法的・政治的文脈で使われる。

    He was found guilty of treason against the state.(彼は国家に対する反逆罪で有罪となった。)

  3. perfidy — 不誠実、背信。treachery より文語的・格調高い表現。

    The ambassador's perfidy shocked the entire nation.(大使の背信行為は国全体を驚かせた。)

  4. duplicity — 二枚舌、表裏のある態度。欺瞞の継続的なパターンを指す。

    His duplicity was eventually exposed by a journalist.(彼の二枚舌はやがてジャーナリストによって暴かれた。)

  5. disloyalty — 不忠、忠誠心のなさ。組織や人への不誠実さ全般。

    The employee's disloyalty led to his dismissal.(その従業員の不誠実さが解雇につながった。)

フレーズ的に類する意味のもの

He stabbed me in the back when I needed him the most. (最も必要なときに、彼は私を裏切った。)

She sold us out to the enemy without hesitation. (彼女はためらいなく私たちを敵に売った。)

He bit the hand that fed him. (彼は自分を養ってくれた手を噛んだ=恩人を裏切った。)


反対の意味の言葉

単語 意味
loyalty 忠誠心、誠実さ
faithfulness 誠実、忠実
allegiance 忠誠、帰属
fidelity 誠実、貞節
trustworthiness 信頼性、誠実さ

フレーズ的に反対の意味を表すもの

She stood by her friend through thick and thin. (彼女はどんな状況でも友人のそばにいた。)

He kept his word, no matter what. (彼はどんなことがあっても約束を守った。)


treachery の語源

treachery は古フランス語 "trecherie"(欺き、詐欺)に由来し、さらに古フランス語の動詞 "trechier"(だます、欺く)に遡ります。これはラテン語系の言葉ではなく、ゲルマン系の言葉が古フランス語に入ったものと考えられています。英語には 13世紀ごろ に入ってきました。同じ語根から treacheroustrick も派生していると言われています。


時代による意味の変化

中世ヨーロッパでは、treachery は主に「封建的主従関係における背信」——つまり主君や領主を裏切る行為——を指しました。現代では、国家反逆のような大きな文脈から、友人・恋人・ビジネスパートナーへの裏切りまで、幅広い「信頼の違反」を表すようになっています。


treachery の英英辞書的な意味

treachery (noun) The act of betraying someone who trusts you, or the quality of being likely to betray trust; deceitful and disloyal behavior, especially when it causes harm to others.

(信頼している人を裏切る行為、または裏切りやすい性質。特に他者に害を与えるような不誠実で不忠実な行動。)


treachery の一般的な知識

よく使われる例文5つ

  1. He was punished for his treachery against the king. (彼は王に対する裏切りの罪で罰せられた。)

  2. The spy's treachery led to the deaths of many soldiers. (スパイの裏切りにより、多くの兵士が命を落とした。)

  3. She was shocked by her best friend's treachery. (彼女は親友の裏切りにショックを受けた。)

  4. The politician's treachery was exposed in the newspaper. (その政治家の裏切りは新聞で暴露された。)

  5. Acts of treachery are never forgotten in politics. (裏切り行為は政治の世界では決して忘れられない。)


イディオムやことわざ

treachery 自体がイディオムに入ることは少ないですが、関連する表現として:

  • "Treachery is the weapon of the weak."(裏切りは弱者の武器だ。)― 道徳的な格言的表現
  • "There is no honor among thieves."(盗人に仁義なし。)― 信頼できない者同士の間に忠誠はない、という意味でtreacheryと同文脈で使われる。

treachery が用いられた名言

"The saddest thing about betrayal is that it never comes from your enemies." ― 作者不詳(しばしばソクラテスの言とされるが出典は不明)

(裏切りについて最も悲しいことは、それが決して敵からではないということだ。)

"Et tu, Brute?"(お前もか、ブルータス?) ― ウィリアム・シェイクスピア『ジュリアス・シーザー』より

最も信頼していた友ブルータスに裏切られたカエサルの言葉。treachery の象徴的な場面として世界的に有名。


特定の業界での使われ方

分野 使われ方
政治・外交 同盟国や政党内での裏切りを指す正式な文脈で頻用される。
文学・演劇 シェイクスピアをはじめ、悲劇の核心テーマとして登場する重要語。
歴史学 歴史上の反乱・内通・謀反を表す学術的な文脈でも使用される。
ゲーム・ファンタジー RPGや戦略ゲームで、キャラクターの裏切りイベントを表す語として頻出。

受験でよく出る意味・用例

中学〜高校受験レベルでは treachery 自体はやや難しめの語ですが、関連語の betrayaltreason とセットで出題されることがあります。

  • よく問われるポイント
    • treacherytreason の違い
    • treason は法律・国家に対する反逆(犯罪)
    • treachery はより広く、個人・組織への裏切り(道徳的)
    • 例文穴埋め:

      His act of treachery destroyed everything they had built together. (彼の裏切り行為は、二人が共に築いたものすべてを壊した。)


面白い会話

"Do you know what treachery means?"


Alex: Hey, do you know what treachery means?

Sam: Hmm… Is it like a kind of pastry? Like a "treacle tart"?

Alex: No, no! Treachery means betrayal. Like when someone you trust turns against you.

Sam: Oh! So it's like when my cat pretends to want a hug and then bites me?

Alex: Ha! Actually… yes. That's pretty much perfect treachery.

Sam: I knew it. My cat is basically a tiny villain.


アレックス: ねえ、"treachery" って何か知ってる?

サム: うーん…なんかお菓子の一種?「トリークル・タルト」みたいな?

アレックス: 違う違う!"treachery" は裏切りのことだよ。信頼していた人が自分に牙を向けることだね。

サム: あ!じゃあ、うちの猫が「抱っこして欲しそう」に近づいてきて、そのままガブッと噛む感じ?

アレックス: ははは!いや、実際……そう。それは完璧な treachery だよ。

サム: やっぱり。うちの猫って基本的に小さな悪役だよね。


treachery が登場する短い物語

The Price of Treachery

Leon and Marcus had been best friends since childhood. They grew up in the same small village, shared every meal, and promised to always protect each other.

When they became soldiers, they fought side by side in many battles. But one cold winter, an enemy general offered Marcus a large sum of gold — in exchange for information about Leon's unit.

Marcus hesitated. He looked at the gold, then thought of Leon's trusting smile.

But greed won.

His treachery was discovered three days later. Leon was captured, though he survived. When Leon returned, he said nothing to Marcus. He simply walked past him without a glance.

That silence was more painful than any punishment.

Years later, Marcus became wealthy, but he never found peace. He realized too late that treachery doesn't just destroy the person you betray — it destroys you too.

He had traded a true friend for gold. And gold, unlike friendship, grows cold at night.


裏切りの代償

レオンとマーカスは幼なじみだった。同じ小さな村で育ち、食事を分け合い、いつでも互いを守ると誓っていた。

兵士になってからも、二人は数々の戦場で肩を並べて戦った。しかしある冬の寒い日、敵の将軍がマーカスに大金を差し出した——レオンの部隊の情報と引き換えに。

マーカスは迷った。金を見つめ、そしてレオンの信頼に満ちた笑顔を思い浮かべた。

しかし、欲望が勝った。

彼の*裏切り*は3日後に発覚した。レオンは捕まったが、生き延びて戻ってきた。帰還したレオンはマーカスに何も言わなかった。ただ、一瞥もせずに通り過ぎただけだった。

その沈黙は、どんな罰よりも痛かった。

年月が流れ、マーカスは裕福になった。しかし、心の平和は決して訪れなかった。彼はようやく気づいた——裏切りは、裏切られた人を壊すだけでなく、裏切った自分自身も壊すのだと。

彼は、本物の友情を金と交換してしまった。そして金は、友情と違って、夜になると冷たくなる。

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