2014/01/11

グロースハック(growth hack)について

だいたい以下のようなことを考えている。

  • growth hack と UI 改修は切っても切れない
  • UI は個人の主観だろ、で思考停止している人は相当数存在する
  • UI を変更すると、多かれ少なかれ必ず何かを失う
  • 出来る限り失うものがないようにフォローする必要がある
  • 5% 伸びたのは、いま目に見える数字だけかもしれない
  • 数字はとにかく細かく見えるに越したことはない
  • 最適化施策とアドオン施策は区分けしないといけない
  • ユーザが求める価値の向上と、運営が求める価値の向上も区分けが必要
  • A/B 試してるうちに、競合は一撃でさらに効果のある C を当てて逃げ切るかもしれない

なお、UI を個人の主観から脱却させるには 「認知心理学 (New Liberal Arts Selection)」 この辺の本で意識合わせするのが良いと思っている。もしくは 「認知心理学 -- 知のアーキテクチャを探る 新版 (有斐閣アルマ)」 こっちだと前のより薄くて安くて一冊目にはおすすめかもしれない。「認知心理学」は、計測できないことには触れない(らしい)ので信頼してる。とはいえ自分は別に認知心理学の専門家というわけではないので他に良い本があったら教えてください。あと、解剖学方面も基礎知識としてあった方がいいと思っている。人体イラスト方面の人は普通に勉強してる分野だとは思われます。スマートフォン向けの UI は、手で操作することを前提にすると思いますが、となると、手がどういう構造であるか、知らないとあれじゃないですか。とかとか。ちなみに自分は PC 向けのサービス担当なんですけど。

ところで、UI は個人の主観でしょ、というのも一理あって、確かに主観的なところもあると思う。それは例えば演出とか飾り付けの部分。そういうのは確かに主観で好みが分かれたりする。が、普通はそういうのも含めてサイトのテーマであるとかノリみたいなものが規定されて UI は作られると思う。プラットフォームなサービスだと、そういったものは抽象化されて差し替え可能な仕組みになっていたりもしますが。

ま、いずれにしろ、主観であるところとそうでないところの切り分けすら危ういというのが普通だったりもしますし、我々の "わかる/わからない" みたいな認知のメカニズムについて、学術分野から学ぼうぜ、と思う今日この頃であります。いやーあさましあさまし。

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