あたらしい学校の辞書: 西和

pillo の意味


pillo の品詞と基本情報

pillo は主に 名詞・形容詞 として機能する多品詞語です。


pillo の名詞としての用法

性・数の変化

性・数
男性単数 pillo
男性複数 pillos
女性単数 pilla
女性複数 pillas

pillo可算名詞 としてのみ使われます。不可算名詞としての用法はありません。


pillo の複数形と例文

pillos / pillas

Esos pillos robaron las manzanas del mercado. (あいつらはずる賢いやつらで、市場のリンゴを盗んだ。)

Las pillas del barrio siempre encuentran la manera de salirse con la suya. (その界隈のずる賢い女の子たちは、いつも自分の思い通りにする方法を見つける。)


pillo の性による変化の具体例

  • pillo(男性): 男の子や男性の「いたずらっ子・悪賢い人物」を指す

    Mi sobrino es un pillo; siempre esconde los juguetes de su hermana. (甥はいたずらっ子で、いつも妹のおもちゃを隠す。)

  • pilla(女性): 女の子や女性への適用

    ¡Qué pilla es tu hija! Convenció a todos para que le compraran helado. (あなたの娘はなんてずる賢い子なの!みんなにアイスを買わせちゃった。)


pillo の多義性

pillo は文脈によって以下の複数の意味を持ちます。

① いたずらっ子(悪意のない子供のいたずら)

最も一般的な用法。親しみを込めた軽い批判のニュアンスがあり、怒りよりも愛情のこもった表現です。

¡Eres un pillo! ¿Por qué escondiste mi libro? (このいたずらっ子め!なんで私の本を隠したの?)

② 悪賢い人・ずる賢い人(大人にも使える)

大人に使う場合は「抜け目のない人」「ずる賢い人物」を意味します。批判のニュアンスが強まります。

No te fíes de ese hombre; es un pillo de cuidado. (あの男を信用してはいけない。あいつは油断ならないずる賢い人物だ。)

③ 悪党・ごろつき(やや強い否定的表現)

社会的・道徳的に問題のある人物を指す場合もあります。

El alcalde era un pillo que se quedaba con el dinero público. (その市長は公金を横領する悪党だった。)


pillo の形容詞としての用法

形容詞として用いる場合も性・数で変化します。

性・数
男性単数 pillo
男性複数 pillos
女性単数 pilla
女性複数 pillas

形容詞としての例文

Tiene una sonrisa pilla que te hace desconfiar un poco. (彼には、少し警戒させるようなずる賢い笑みがある。)

Ese niño tiene unos ojos pillos y traviesos. (あの子はいたずらっぽくてずる賢そうな目をしている。)

Sus comentarios pillos siempre hacían reír a todos. (彼のずる賢いコメントはいつもみんなを笑わせた。)

Las chicas pillas del grupo siempre ganaban en los juegos. (グループの抜け目のない女の子たちはいつもゲームで勝っていた。)


pillo の派生語

  • pillería(名詞・女性):いたずら、ずる賢い行為、悪ふざけ
  • pilluelo(名詞・男性):やや小さな・かわいらしいいたずらっ子(pillo の縮小辞形)
  • pilluela(名詞・女性):pilluelo の女性形
  • pillar(動詞):捕まえる、つかまえる(※語源的関連があり、「ずる賢く獲物をとる」イメージと共鳴)
  • pillastre(名詞):やや大げさな「悪賢い者・ごろつき」(口語・やや古風)

pillo の注意点・俗語的用法

乱暴・不道徳な用法について

pillo 自体は直接的に下品・猥褻な言葉ではありません。ただし、文脈によっては道徳的に否定的な人物(詐欺師・悪党)を指すことがあります。使用には注意が必要なのは、言葉の強さが文脈によって大きく変わる点です。

  • 子供への使用:ほぼ愛情表現(いたずらっ子)
  • 大人への使用:軽蔑や批判のニュアンスが強まる

pillo の俗語的・口語的意味

スペインおよびラテンアメリカの口語では、以下のような用法が見られます。

「抜け目がない」「うまく立ち回る」 という肯定的ニュアンスで使われることもあります。

¡Qué pillo eres! Encontraste el mejor descuento antes que nadie. (なんて抜け目ないやつだ!誰よりも先に最高の割引を見つけた。)

また、コロンビアやベネズエラなどの一部地域では 「かっこいい」「すごい」 に近いニュアンスで若者言葉として使われることもあります。

Ese truco que hiciste estuvo bien pillo. (お前がやったあのトリック、めちゃくちゃすごかったよ。)


pillo の類語と意味

  1. pícaro :悪賢い者、ずる賢い人。pillo に最も近い類語。文学的・歴史的な含みが強い。

    Ese pícaro siempre encuentra la manera de evitar el trabajo. (あのずる賢いやつはいつも仕事を避ける方法を見つける。)

  2. bribón :ごろつき、悪賢い者。pillo よりやや強い否定的ニュアンス。

    El bribón engañó a los comerciantes del pueblo. (そのごろつきは村の商人たちを騙した。)

  3. granuja :ならず者、ごろつき。子供のいたずらっ子にも使う。

    ¡Granuja! ¿Por qué rompiste la ventana? (このならず者め!なんで窓を割ったんだ?)

  4. truhán :ペテン師、詐欺師的なずる賢い人物。やや古風な語。

    Aquel truhán convenció a todos de invertir en un negocio falso. (あのペテン師はみんなに偽の事業への投資を説得した。)

  5. tunante :悪ふざけをする者、ずる賢いやつ。親しみを込めて使われることもある。

    ¡Vaya tunante! Se comió toda la tarta sin avisar a nadie. (なんてずる賢いやつだ!誰にも言わずにケーキを全部食べてしまった。)


フレーズ的に類する意味の表現

Tiene mucha maña para conseguir lo que quiere. (彼は欲しいものを手に入れるための策略が豊富だ。)

Es un zorro viejo que nunca dice la verdad del todo. (彼は決して全部の本当のことを言わない老獪なきつね(老練な策士)だ。)

Siempre sabe cómo salirse con la suya. (彼はいつも自分の思い通りにする方法を知っている。)


pillo の反対語と意味

  1. honrado :誠実な、正直な

    Busco a una persona honrada para este trabajo. (この仕事には誠実な人を求めています。)

  2. íntegro :清廉な、潔白な、誠実な

    El juez era conocido por ser un hombre íntegro. (その裁判官は清廉な人物として知られていた。)

  3. noble :気高い、高潔な

    Su conducta noble ganó el respeto de todos. (彼の高潔な振る舞いはみんなの尊敬を得た。)

  4. sincero :誠実な、正直な

    Siempre fue sincero con sus amigos, incluso cuando era difícil. (彼は難しい時でも、いつも友人たちに正直だった。)

  5. virtuoso :道徳的に優れた、有徳な

    El anciano era considerado un hombre virtuoso por toda la comunidad. (その老人は地域全体から有徳な人物とみなされていた。)


フレーズ的に反対の意味を表す表現

Es una persona de palabra; nunca falta a sus promesas. (彼は言葉を大切にする人で、約束を破ることは決してない。)

Actúa siempre con transparencia y sin dobles intenciones. (彼はいつも透明性をもって、裏の意図なく行動する。)


pillo の語源

pillo はスペイン語の動詞 pillar(捕まえる、つかまえる、略奪する)から派生した語と考えられています。pillar はラテン語の pilare(剥ぐ、略奪する)、または古フランス語・プロバンサル語の piller に遡るとも言われます。

「奪い取る者」「うまく獲物をとる者」というイメージが根底にあり、そこから「抜け目のない者」「ずる賢い者」という意味に発展しました。


pillo の意味の時代的変化

  • 中世・近世スペインpillo はより強い否定的ニュアンスを持ち、「盗人」「悪党」に近い意味で使われることが多かった。
  • 近代以降:子供の「いたずらっ子」を指す軽いニュアンスが発達し、親しみを込めて使われるようになった。
  • 現代(特にラテンアメリカ):一部の地域では「かっこいい」「すごい」などポジティブな若者言葉としても使われるようになり、意味の広がりが見られる。

pillo をスペイン語で説明すると

Persona que actúa con astucia y malicia para obtener ventaja, especialmente mediante engaños o travesuras; también se usa cariñosamente para referirse a un niño travieso.

(利益を得るために、特に騙しやいたずらによって、狡猾かつ悪意をもって行動する人物。また、いたずらっ子を親しみを込めて指す際にも使われる。)


pillo の一般的な知識

pillo がよく使われる例文5文

  1. ¡Qué pillo eres! Sabías que hoy había pastel y llegaste justo a tiempo. (このずる賢いやつめ!今日ケーキがあると知ってて、ちょうどいいタイミングで来たね。)

  2. El niño pillo se escapó antes de que su madre lo viera. (いたずらっ子の男の子は、お母さんに見られる前に逃げ出した。)

  3. Era un pillo de barrio, pero con el tiempo se convirtió en un hombre de bien. (彼は近所のいたずらっ子だったが、やがて立派な人物になった。)

  4. No me fío de ese vendedor; tiene pinta de pillo. (あの売り手は信用できない。悪賢そうな顔つきをしている。)

  5. La pequeña pilla convenció a su abuelo de que le diera otro dulce. (ずる賢い小さな女の子は、おじいちゃんにもう一つお菓子をもらうよう説得した。)


pillo を使ったイディオム・ことわざ

スペイン語において pillo を用いた有名なことわざとして以下が知られています。

A pillo, pillo y medio. (ずる賢い者には、さらにずる賢い者を。)

意味:どんな悪賢い人物でも、それ以上に上手を行く者がいる。「上には上がいる」という意味のことわざ。


pillo が用いられた名言

スペインの文豪 フランシスco・デ・ケベード(Francisco de Quevedo, 1580–1645) の作品や、ピカレスク文学(悪漢小説)の中に pillo の概念は色濃く反映されています。明確に "pillo" という語を使った著名な名言は文献上確認しにくいですが、ピカレスク文学の代名詞的作品『ラサリーリョ・デ・トルメス(Lazarillo de Tormes)』(作者不詳, 1554年)は pillo / pícaro の精神を体現した古典として有名です。

作中のテーマを要約した言葉として:

"El mundo es de los pillos que saben leerlo." (世界は、それを読む術を知るずる賢い者たちのものだ。)


特定の業界・場面での pillo の使われ方

  • 教育現場:いたずら好きの子供を指す表現として日常的に使われます。ネガティブな意図は薄く、むしろ愛情表現に近い。
  • コロンビア・ベネズエラのスラング:「かっこいい」「すごい」「抜け目ない(ポジティブ)」の意味で若者に使われます。

    Ese jugador es bien pillo con el balón. (あの選手はボール扱いがめちゃくちゃうまい。)

  • 政治・社会批評:汚職政治家や詐欺的なビジネスマンを指すときに使われることがあり、その場合は強い批判のニュアンスを持ちます。

日本のスペイン語資格試験での pillo

日本スペイン語検定(DELE対策・西検など)においては、pillo は中級以上(3〜2級相当)で出題されうる語彙です。特に以下のような文脈で出題されることがあります。

  • 同義語選択問題:pillo ≒ pícaro / astuto(抜け目ない)の関係を問う問題

    Ese chico es muy pillo; siempre sabe cómo evitar el castigo. (その男の子はとても抜け目がない。いつも罰を逃れる方法を知っている。)

  • 文章読解:ピカレスク的な人物描写の文章中で登場します。

    El protagonista de la novela era un joven pillo que vivía de engañar a los ricos. (その小説の主人公は、金持ちを騙して生きている若いずる賢い男だった。)

  • 形容詞・名詞の両用法の理解を問われることがあります。


pillo を使った会話

「pillo の意味を知っていますか?」ではじまる面白いオチのつく会話


Ana: Oye, Miguel, ¿sabes lo que significa "pillo"?

Miguel: Claro que sí. Es alguien astuto, un poco travieso, que siempre sabe cómo sacar ventaja. ¿Por qué me preguntas?

Ana: Porque ayer llamé "pillo" a mi jefe delante de todos en la reunión.

Miguel: ¡No! ¿Y qué pasó?

Ana: Me dijo: "Gracias,

検索