あたらしい学校の辞書(あた辞書): 英和辞書

tribulation の意味

tribulation とは?

tribulation は、深刻な苦しみや試練を指す英語の名詞です。日常的な「ちょっとした困難」ではなく、精神的・肉体的に重くのしかかるような、長期にわたる*苦難・艱難(かんなん)*を表します。宗教的・文学的な文脈でもよく使われる、やや格式のある言葉です。


tribulation の品詞と変化形

品詞:名詞

複数形

tribulations(トリビュレーションズ)

She has overcome many tribulations in her life. 彼女は人生で多くの苦難を乗り越えてきた。


可算名詞・不可算名詞

tribulation は*可算・不可算の両方*で使われます。

  • 不可算名詞(苦難・試練という概念全体を指すとき)

After years of tribulation, he finally found peace. 長年の苦難の末、彼はついに安らぎを見つけた。

  • 可算名詞(個別の苦しい出来事・試練を指すとき)

The war brought many tribulations to the people. 戦争は人々に多くの苦難をもたらした。


多義性について

tribulation は基本的に「苦難・試練」という一つの中心的な意味を持ちますが、使われるコンテクストによってニュアンスが少し変わります。

コンテクスト ニュアンス 例文
宗教的文脈 信仰を試す神聖な試練 The Great Tribulation refers to a time of intense suffering in biblical prophecy. 「大患難」は聖書の預言において激しい苦しみの時代を指す。
文学・詩的文脈 人生の重い苦しみ The hero endured great tribulation before his triumph. 英雄は勝利の前に大きな苦難に耐えた。
日常的文脈(やや皮肉・ユーモアを込めて) 日々のちょっとした悩みごと The tribulations of working from home are real. テレワークの苦労は本物だ。

tribulation の派生語

  • tribulate(動詞・古語):苦しめる
  • tribulatory(形容詞・稀):苦難に満ちた

tribulation についての補足情報

⚠️ 注意事項

特に乱暴・不道徳な言葉ではありません。ただし、やや*古風・文語的な印象を与えるため、カジュアルな会話より文学・宗教・スピーチ*などでよく使われます。


俗語的な使い方

厳密な俗語ではありませんが、日常会話では*ちょっとした大げさな表現*として使われることがあります。

Oh, the tribulations of being a teenager! やれやれ、10代の悩みって本当につらいよね!

(深刻ではない悩みをドラマティックに表現する、ユーモアのある使い方)


類語と意味(5つ)

  1. suffering:苦しみ全般。最も広い意味。

    His suffering lasted for many years. 彼の苦しみは何年も続いた。

  2. hardship:生活上の苦労・困難。

    They endured great hardship during the famine. 彼らは飢饉の間、大きな苦労に耐えた。

  3. adversity:逆境・不運。

    She grew stronger through adversity. 彼女は逆境を通じてより強くなった。

  4. ordeal:辛い試練・体験。特に具体的な苦しい出来事を指す。

    The survivors described their ordeal in the desert. 生存者たちは砂漠での試練を語った。

  5. misery:悲惨さ・みじめさ。感情的な苦しみに焦点を当てる。

    Poverty brought misery to the whole family. 貧困は家族全員に悲惨さをもたらした。

フレーズ的に類する表現

She went through the fire and water to raise her children alone. 彼女は子供たちをひとりで育てるために、あらゆる苦難を乗り越えた。

They faced trials and tribulations throughout the journey. 彼らは旅の間中、様々な試練と苦難に直面した。


反対の意味の言葉

  1. joy:喜び

    Peace and joy filled her heart after years of hardship. 長年の苦労の後、彼女の心は平和と喜びで満たされた。

  2. prosperity:繁栄・豊かさ

    After the tribulation, the nation entered an era of prosperity. 苦難の後、その国家は繁栄の時代に入った。

  3. comfort:安楽・慰め

  4. happiness:幸福
  5. ease:気楽さ・安らぎ

フレーズ的に反対の意味を表す表現

Life is not always full of trials; sometimes it brings smooth sailing. 人生が常に試練に満ちているわけではなく、時に順風満帆なこともある。


語源

tribulation の語源はラテン語の tribulatio にさかのぼります。

  • tribulum(トリブルム):古代ローマで穀物の殻を取り除くために使った*脱穀用のそり(トゲ付きの農具)*
  • tribuere:押しつぶす・こすりつける

つまり「穀物が農具でこすられ、脱穀される苦しさ」が語源で、そこから「精神的・肉体的にこすりつぶされるような苦難」という意味に発展しました。


時代による意味の変化

  • 古代〜中世:主に*宗教的な試練・神による試練*を指す言葉として使われた。特にキリスト教の文脈で「信仰者が通過すべき苦難」を意味した。
  • 近代以降:宗教的な意味合いが薄れ、一般的な苦難・困難を指す言葉として広まったが、現代でも宗教・文学的な場面ではオリジナルのニュアンスで使われる。
  • 現代のカジュアルな英語:やや皮肉やユーモアを込めて、大げさに日常の悩みを表現するのに使われることもある。

英英辞書での意味

tribulation (noun) A cause of great trouble or suffering; a difficult or painful experience that causes distress or hardship, especially one that lasts for a long time.

大きな苦しみや悲嘆の原因。特に長期にわたる辛い体験や苦難のこと。

(Oxford English Dictionary / Merriam-Webster をもとに意訳)


tribulation の実用知識

よく使われる例文 5 文

  1. He faced many tribulations before he succeeded in his career. 彼はキャリアで成功する前に多くの苦難に直面した。

  2. The refugees shared stories of tribulation and survival. 難民たちは苦難と生存についての話を語り合った。

  3. Faith helped her endure the tribulations of illness. 信仰が彼女を病気の苦難に耐える助けとなった。

  4. Life is full of trials and tribulations, but we must keep going. 人生は試練と苦難に満ちているが、私たちは前に進み続けなければならない。

  5. The story of the nation's tribulations moved everyone to tears. その国家の苦難の物語は、すべての人を涙させた。


イディオムやことわざ

"Trials and tribulations" (試練と苦難) 最もポピュラーな表現。セットで使われることが非常に多いフレーズです。

Despite all the trials and tribulations, she never gave up. あらゆる試練と苦難にもかかわらず、彼女は決してあきらめなかった。

"The Great Tribulation" 聖書(特にヨハネの黙示録)に由来する表現。世界の終末に訪れるとされる大きな苦難の時代を指す。


tribulation が用いられている名言

"Out of suffering have emerged the strongest souls; the most massive characters are seared with scars." ― Kahlil Gibran (カリール・ジブラーン/詩人・哲学者)

「苦しみの中から、最も強い魂が生まれる。最も壮大な人格は傷跡で刻まれている。」

※ tribulation そのものは含まれていませんが、このテーマを語る文脈でよく引用されます。

"Sweet are the uses of adversity, which, like the toad, ugly and venomous, wears yet a precious jewel in his head." ― William Shakespeare 『お気に召すまま』より

「逆境の使いみちは甘美だ。醜く毒を持つヒキガエルでさえ、頭に貴重な宝石を持っているように。」

※ tribulation とほぼ同義の adversity を使った名言。苦難の中に価値を見出すというテーマ。


特定の業界での使われ方

業界 意味・用法
宗教(キリスト教) 「患難」と訳され、特に「大患難(The Great Tribulation)」として終末論・聖書預言の文脈で重要なキーワード
文学・詩 登場人物の苦難を格調高く表現するために使われる
法律・政治 迫害・苦境を表す際に文語的に使われることがある

受験でよく出題される意味・用例

  • 中学〜高校受験では直接出題される頻度は低いが、長文読解(特に歴史・伝記・宗教)で出てくることがある。
  • "trials and tribulations" というフレーズは入試長文でも見られ、「試練と苦難」とセットで覚えておくとよい。

The leader guided his people through trials and tribulations to victory. (そのリーダーは、試練と苦難を通じて人々を勝利へと導いた。)

  • 文中から意味を推測する問題で出る場合、文脈から「苦しみ・苦難」とわかるヒント(suffering, hardship, pain, endure, overcome などの周辺語)を手がかりにすること。

tribulation を使った会話

面白いオチのつく会話

"Do you know what 'tribulation' means?" 「ねえ、'tribulation' ってどういう意味か知ってる?」

"Hmm… is it some kind of tropical fruit? Like a giant orange?" 「うーん……なんか熱帯の果物じゃない?でっかいオレンジみたいな?」

"No! It means great suffering and hardship." 「違う!大きな苦しみや試練って意味だよ。」

"Oh… so it's basically my life every Monday morning." 「ああ……つまり、毎週月曜の朝の私の生活のことか。」

"Ha! Well, at least now you know the word for it." 「はは!まあ、少なくとも今はその言葉を知ったね。」

"Great. Now I have a fancy word for my tribulation of waking up at 6 AM." 「やった。朝6時に起きるという私の苦難に、おしゃれな言葉ができたよ。」


tribulation が登場する短い物語

A Light Beyond the Storm

Maya had always believed that life would be easy if she just worked hard enough. But the years following her mother's illness were filled with tribulation. She lost her job, moved to a smaller apartment, and struggled to pay her bills every month.

One evening, sitting alone by the window, she watched the rain fall heavily against the glass. She thought about all the tribulations she had faced — the sleepless nights, the tears, the moments she felt completely lost.

But then she remembered something her mother had once said: "The river doesn't stop for the rocks in its path. It just finds a way around them."

Maya took a deep breath. She picked up her notebook and began to write — not about her pain, but about her plans. Small steps. New goals. A new direction.

Months later, she found a new job she loved. She called her mother and said, "I think the tribulation made me stronger."

Her mother laughed softly. "It always does, my dear. It always does."


嵐の向こうの光

マヤはずっと、一生懸命努力さえすれば人生はうまくいくと信じていた。しかし母親の病気の後の数年間は、苦難の連続だった。仕事を失い、より小さなアパートへ引っ越し、毎月の支払いに苦労した。

ある夜、窓のそばで一人座りながら、彼女はガラスに激しく当たる雨を眺めた。眠れない夜、涙、完全に道を見失ったような瞬間——これまで直面してきたすべての苦難を思い返した。

するとふと、母がかつて言った言葉を思い出した。「川は道の途中にある岩のために立ち止まったりしない。ただ、その回り道を見つけるだけよ。」

マヤは深く息を吸った。彼女はノートを手に取り、書き始めた。痛みについてではなく、計画について。小さな一歩。新しい目標。新しい方向性。

数か月後、彼女は大好きな新しい仕事を見つけた。母親に電話し、こう言った。「あの苦難が私を強くしてくれたと思う。」

母は静かに笑った。「いつもそうよ、ねえ。いつもそうなの。」

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