あたらしい学校の辞書(あた辞書): 英和辞書
raconteur の意味
raconteur とは?
raconteur(発音:ræk.ɒnˈtɜːr)は、話し上手な人・物語を巧みに語る人という意味の英語です。ただ話が好きなだけでなく、面白く、生き生きと、巧みに話を語る技術を持つ人を指します。
raconteur の品詞と意味
名詞として
raconteur は*可算名詞*として使われます。
複数形
raconteurs
She has met many raconteurs in her long career as a journalist. (彼女は長い記者キャリアの中で、多くの話し上手な人々と出会ってきた。)
可算名詞としての例文
He is a brilliant raconteur who can hold a room for hours. (彼は何時間も部屋中の人を引きつけておける、素晴らしい話し手だ。)
My grandfather was a natural raconteur; every story he told felt like an adventure. (祖父は生まれつきの話し上手で、彼が語る話はどれも冒険のように感じられた。)
⚠️ 不可算名詞としての用法は一般的ではありません。
品詞違いの派生語
| 語 | 品詞 | 意味 |
|---|---|---|
| raconteuse | 名詞 | raconteur の女性形(フランス語由来、英語でも使われることがある) |
raconteur についての補足情報
乱暴・公序良俗に関する注意
特に問題のある言葉ではありません。むしろ*褒め言葉・賞賛の言葉*として使われることがほとんどです。
俗語としての意味
特別な俗語的意味はありません。フォーマルな場面でも日常会話でも使われますが、やや*上品・知的なニュアンス*を帯びた言葉です。
raconteur の類語
| 単語 | 意味 |
|---|---|
| storyteller | 話し手・物語を語る人(より広い意味) |
| narrator | 語り手(小説や映画の語り手にも使う) |
| anecdotist | 逸話を語るのが得意な人 |
| conversationalist | 会話の達人 |
| orator | 演説家・雄弁家(公式な場での話し手) |
フレーズ的に類する表現
He is a gifted storyteller who makes even boring events sound thrilling. (彼は才能ある話し手で、退屈な出来事さえスリリングに聞かせる。)
She has a way with words that keeps everyone glued to her stories. (彼女は言葉の使い方がうまく、みんなを話に釘付けにする。)
raconteur の反対語
| 単語・表現 | 意味 |
|---|---|
| bore | 退屈な話ばかりする人 |
| mumbler | もごもごと話す人 |
| introvert | 内向的な人・話すことが得意でない人 |
フレーズ的に反対の意味の表現
He is the kind of person who kills the mood whenever he starts talking. (彼は話し始めると場の雰囲気を壊してしまうタイプの人だ。)
She tends to ramble on without any clear point. (彼女は要領を得ないまま、ただダラダラと話し続ける傾向がある。)
raconteur の語源
フランス語の "raconter"(語る・物語る)から来ています。 - re-(再び)+ a-(〜に向けて)+ conter(語る・数える) - さらに遡ると、ラテン語の computare(数える・計算する)が語源。
英語には*19世紀初頭*にフランス語からそのまま借用されました。英語の "recount"(詳しく話す)とも同じ語源を持ちます。
時代による意味の変化
特に大きな意味の変化はありませんが、かつては*フランス語話者の教養ある人々の間でのみ使われた言葉で、ややエリート的なニュアンス*がありました。現在は英語圏で広く使われており、「話すのが上手な人」への賞賛として広く定着しています。
raconteur の英英辞書的な意味
raconteur (noun): A person who tells anecdotes in a skillful and amusing way. (逸話や話を、巧みかつ楽しませるように語る人。) — Merriam-Webster / Oxford English Dictionary 参考
raconteur の一般知識
よく使われる例文 5 文
Mark Twain was one of the greatest raconteurs in American literary history. (マーク・トウェインはアメリカ文学史上、最も偉大な話し上手の一人だった。)
At dinner parties, Julia was always the raconteur, keeping guests entertained for hours. (ディナーパーティーでは、ジュリアはいつも座を盛り上げる語り手で、何時間もゲストを楽しませた。)
A good raconteur knows when to pause for effect. (優れた語り手は、効果的なタイミングで間を置くことを知っている。)
The old professor was a legendary raconteur, famous for his tales of fieldwork in Africa. (その老教授はアフリカでのフィールドワークの話で有名な、伝説的な語り手だった。)
Being a raconteur is not just about talking — it's about reading your audience. (話し上手であることは、ただ話すだけでなく、聴衆を読む力でもある。)
イディオム・ことわざ
raconteur 自体がイディオムに使われることは少ないですが、話し上手に関連する表現として:
"A good raconteur never lets the truth get in the way of a good story." (優れた語り手は、面白い話の邪魔を真実にさせない。) ※ユーモラスに「話を盛ることも語り手の技術のうち」という意味で使われる表現。
raconteur が使われた名言
"I am a series of small victories and large defeats and I am as amazed as any other that I have gotten from there to here." — Charles Bukowski
Bukowski 自身は偉大な raconteur として知られ、彼の語りのスタイルについてよく言及されます。
また、
"Winston Churchill was not just a statesman; he was a supreme raconteur whose words could inspire a nation." (ウィンストン・チャーチルはただの政治家ではなく、国民を鼓舞できる卓越した語り手だった。) ※チャーチルは raconteur の代名詞としてよく挙げられます。
特定の業界での使われ方
| 業界 | 使われ方 |
|---|---|
| 文学・出版 | 作家や詩人を褒める文脈で頻出 |
| ジャーナリズム | インタビュアーや評論家を表現するときに使われる |
| 芸能・エンタメ | 司会者やコメディアンを評するときに使われる |
| ビジネス | プレゼンや交渉が上手なリーダーを表現するときにも使われることがある |
受験での出題ポイント
raconteur は*高校受験・大学受験*レベルでは難語として出題されることがあります。
- 意味の正確な把握が問われることが多く、「ただの話好き」ではなく「巧みに・面白く話す人」という点が重要です。
- 文脈として「パーティー」「文学者の紹介」「伝記文」などでよく登場します。
出題例イメージ: "The author was described as a gifted raconteur." 下線部の意味として正しいものを選べ。 → ① 優れた作家 ② 巧みな話し手 ③ 優秀な学者 ④ 有名な詩人 正解:②
会話:面白いオチつき
A: Do you know what raconteur means? B: Hmm... someone who counts things again? Like "re-counter"? A: Ha! No, it's a person who tells stories in a really skillful and entertaining way. B: Oh! So like my Uncle Dave? A: Does he tell great stories? B: Not really. But he talks for three hours without stopping, so I thought that counted. A: That's not a raconteur. That's a hostage situation.
和訳:
A:「raconteur ってどういう意味か知ってる?」 B:「うーん…もう一度数える人?"re-counter"みたいな?」 A:「違うよ!話を巧みに、楽しく語れる人のことだよ。」 B:「ああ!じゃあうちのデイブ叔父さんみたいな?」 A:「彼、すごく面白い話をする人なの?」 B:「いや、そうでもないけど。3時間ぶっ続けで話し続けるから、それって「語り手」に入るかなと思って。」 A:「それは raconteur じゃないよ。それはもう監禁事件だよ。」
raconteur が登場する短い物語
The Dinner Guest
Every year, the small village of Millhaven held a great autumn dinner. People came from nearby towns just to hear one man speak — Old Thomas.
Old Thomas was the finest raconteur anyone had ever met. He did not just tell stories. He lived them again in front of you. His eyes would grow wide, his hands would move like birds, and his voice would drop to a whisper right before the most exciting part.
One evening, a young journalist named Clara visited the dinner for the first time. She had come to write an article about local traditions, but she had not expected this.
"Who is that man?" she asked, leaning toward her neighbor.
"That's Thomas. The greatest raconteur in the valley," the neighbor whispered with a smile.
For two hours, Thomas told stories — of storms at sea, of lost treasure, of a bear that once walked into the village bakery and ordered a loaf of bread. Clara could not tell which parts were true. It did not matter. She was completely spellbound.
When the evening ended, she rushed to Thomas.
"Your stories are incredible," she said. "Are any of them true?"
Thomas smiled slowly.
"My dear," he said, "a good raconteur never answers that question."
Clara laughed. And right then, she understood. The magic was not in the truth. It was in the telling.
和訳:「ディナーの客」
毎年、小さな村ミルヘイヴンでは秋の大きなディナーが開かれた。人々は一人の男の話を聞くためだけに、近隣の街からもやってきた。老トーマスという男だ。
老トーマスは、誰もが会った中で最も優れた raconteur(語り手)だった。彼はただ話をするのではなく、あなたの目の前でその話を*もう一度生きた*。目を大きく見開き、手を鳥のように動かし、一番盛り上がる直前には声をひそめた。
ある夕方、クララという若いジャーナリストが初めてそのディナーを訪れた。地元の伝統についての記事を書くためだったが、これは予想していなかった。
「あの人、誰ですか?」と彼女は隣の人に囁いた。
「トーマスさんだよ。この谷で一番の語り手さ」と隣人は微笑みながら答えた。
2時間、トーマスは話し続けた。嵐の海の話、失われた宝の話、そしてかつて村のパン屋に歩いて入ってきて食パンを注文したクマの話。クララはどの部分が本当なのかわからなかった。でも、それはどうでもよかった。彼女はすっかり魅了されていた。
夕べが終わると、彼女はトーマスに駆け寄った。
「あなたの話は信じられないほどすてきです。どれか本当のことなんですか?」
トーマスはゆっくりと微笑んだ。
「ねえ、優れた raconteur はその質問には答えないんだよ。」
クララは笑った。そしてその瞬間、彼女は理解した。魔法は「真実」の中にあるのではない。「語り方」の中にあるのだと。