2024/02/13 22:13:39

フェズ - モロッコ

ハネムーンとバックパックの間くらいの旅

タンジェからフェズ

Fes行きのバス Tanger->Fesは山あり谷あり草原あり 途中で休憩 肉をミンチにする 肉を焼く ウマー

きょうはタンジェから南へフェズという街に向かう。バスと鉄道の移動手段があったが、今回はバスで移動した。鉄道移動は高いわりに30分しか所要時間が変わらないので却下した。

タンジェのバス乗り場は旅人と地元の人がごちゃごちゃで、西洋人もアジア人もいてわけがわからない。とりあえず受け付け的なところにいって前日のうちに買っておいたチケットを見せると荷物を預けろといわれて金を請求される。みんな同じ処遇だったので別にぼられているわけではないと思う。ヨーロッパでも遠距離バスの荷物はお金かかったりするし。

無事、バスに乗ったら、一番前の席だった。となりには小さい子どもを抱いたお母さんがふたり。後ろにはモロッコ人らしきカップルが座っている。運転手が何か大きな声で叫んで乗り込んできた。いよいよ出発。ここから5時間の移動が始まった。

しかし、これがとんでもなくスリリングでエキサイティングなバス移動だった。
とにかく、一番前の席だったので、臨場感抜群、飛び込んでくる景色も見たことのないようなものばかりで眠る暇がなかった。まず、道は都市部ではきれいに舗装されているが、すこし離れると端の方から舗装がなくなっているところも多い。いたるところで放牧を目にすることが出来るが、大胆にも道と牧場を隔てる柵などない。道に飛び出した牛だか羊だかがいても、運転手は容赦せず走る。おかげで轢き殺す寸前の場面が一度あって、思わず「うわー」と声を出してしまった。他にも、横転した自動車の横に、とうてい乗り切らない人と荷物がたたずんでいたり、とある街ではバスに向かって空のペットボトルを投げつけてくるクソガキがいたりと、次から次へとイベントが繰り出された。

乗ってるだけでアドベンチャーなバスの旅は、しかし予定時間を2時間以上オーバーして到着した。もしかしたらそういうところが鉄道なら安心だったのかもしれないが、まあ、そんなこともない気がする。バスはとにかく楽しかった。


フェズ

[ フェズ - Wikipedia ]

フェズ(فـاس, Fez, Fès)はフェスもしくはアラビア語ではファースと表現し、またアラビア語の長音を無視することが多いためファスとも呼ぶ。 アフリカ北西端、モロッコ王国北部の内陸都市。かつてマリーン朝などイスラム王朝が首都とした。13世紀から14世紀に発展、多数のモスク、マドラサ、大学などがある。旧市街地(メディナ)は迷宮として著名。2004年の人口は、94万6815人。

やっとこせフェズに到着し、バスターミナルからホテルまではタクシーに乗った。バスターミナルとその周辺は車の通りも激しく騒がしい。もうあたりは真っ暗で右も左もわからないので迷いはない。偶然 SUZUKI の軽を乗り回す運転手を捕まえることができ、料金を交渉し乗り込んだ。モロッコはそもそも親日の人が多いらしいが、SUZUKIのオッサンはそれに輪をかけて親日で陽気だった。ホテルまでの道中、頼んでもないのに要所要所の観光名所などを教えてくれて、とても親切だった。こちらがノリで、名所の名前を大きな声でリピートしていたので、やる気を加速させてしまったのかもしれないが。

フェズのリヤド

リヤド中庭 リヤド茶器 リヤド雑感 リヤド パノラマ リヤド雑感 リヤド雑感

フェズの旧市街をはいってすぐのところにホテルはあった。メディナと言われる旧市街はほとんど迷宮と言っていいほどの複雑さで、ホテルがもっと奥の方にあったら辿り着けなかったかもしれない。
フェズのホテルはリヤドにした。リヤドというのは、邸宅をホテルにしたもので、西洋式の建物とはぜんぜんちがっていた。
外観は壁しか見えず、小さな看板とドアしかない。しかし、ドアを入るとすぐに大きな中庭にでる。その広い中庭の四方に部屋が配置されているつくり。一目見てモロカンスタイルが存分に味わえそうな色彩が目に飛び込んできて、やや興奮した。

メディナ(旧市街)

フェズの旧市街遠景 フェズ: メディナ フェズ: パンを焼くところ フェズ: 染色工場 フェズ: ロバ フェズ: 路地
フェズ: 広場 フェズ: ドライフルーツ フェズ: バター飴やさん フェズ: 革製品屋 フェズ: きものやさん フェズ: コセマの皿

メディナ(旧市街)観光は、リヤドでガイドを頼んだ。日本語のできるガイドを勧められたが、英語でお願いしますと押し切った。たぶん、日本語のできるガイドは高い。
やってきたガイドは映画マトリックスにでてくるモーフィアスのような人だった。身長がたかくそれっぽい黒いサングラスをかけて黒い服を全身にまとっている。一見無口なように見えたが、案内は的確でわかりやすかった。

そしてメディナは予想以上に迷宮だった。もしもガイドがいなければ、一度足を踏み入れたら最後、ある程度入り込んだら戻れなくなること間違いない。路地は細く、ななめななめに入り組んでいて、構造が把握しにくい。 市民の日常なのか観光客むけなのかよくわからないが、店がとにかくたくさんあった。店の人たちは、僕らをみるとどう判断しているのかわからないが、流暢な日本語で話しかけてくる。中国人や韓国人に間違われても不思議ではないのに、彼らは見た目だけで一発で日本人だとあててきたので、そのデテクト方法がかなり気になった。

メディナはとにかくエネルギッシュな場所だった。1、2時間歩き回ってガイドと別れ、お昼ご飯を食べにでかけた。今度はメディナの外側を大回りに歩いて、ガイド本に載っていたレストランを探した。メディナは内側も面白いが、そとから遠景で見てもインパクトがある。周りの草原には馬が放し飼いになっていたりする。道路を歩いているだけで大量の羊やヤギの放牧に出会えたりもする。どれもが想定外でエキサイティングだった。

モロッコおそるべし。

メディナ付近雑観 道のすぐ横で放牧 道はこんな感じ 有名な門

モロッコで食べたもの

パンにココナッツ リヤドの朝ごはん 有名な門 豆のスープ クスクス クスクス2 チャイみたいな飲み物

リヤドに着いた初日の夜は、場所が暗くてほとんど写真がとれなかった。名物料理をたらふく堪能した感じ。わりと味付けが甘いなあという印象だった。
翌日の朝食はパンとヨーグルトな感じだったが、ジャムがいくつもでてきてどれもおいしかった。とにかく量がたくさんでてきて満足スイッチは必ず押されてしまう。
クスクスとタジン鍋は、タンジェで食べたのも含めて何度か頼んだ。この2つはかなり気に入った。食材多い料理は基本的に好き。うまみがまざりあって凝縮されてる。思い出すだけでもうまい。

さよならモロッコ

地中海をわたって辿り着いたモロッコ。想定と違う港に着き、モロッコ内移動のバスでは子牛がひき殺されかける場面にでくわしながら2時間到着が遅れてしまったり、複雑すぎるメディナではぐれかけたりしたけれど、モロカン料理はおいしかったしエキサイティングな雰囲気はとっても良かった。人もやさしかったし。

というわけで、さようならモロッコ。次は、この旅最後の国、イングランドはロンドンに向かいます!

フェズ空港 フェズ空港(と書いてあると思う) フェズ空港のフライト案内 やっぱりここでもライアンエアー

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