cpanm
cpanm の紹介
cpanm は、Perlモジュールを取得して解凍しビルドしてインストールするコマンドです。
CPANモジュールのインストールには、長らく cpan コマンド(CPAN.pm)が利用されてきましたが、その使用メモリの多さや処理速度の問題、または分散リポジトリの普及などにより、新しい Perlモジュールのインストーラが望まれました。
cpanm は省メモリで cpanコマンドよりも速く、CPAN 以外にも github のリポジトリURL や どこかの tar を URL で指定してインストールできたり local::lib対応など、もっと便利に Perlモジュールのインストールまわりを扱うことができます。
cpanm のインストール
git が使えるなら、以下のようにするのが簡単です。
# git clone git://github.com/miyagawa/cpanminus.git
# cd cpanminus
# perl Makefile.PL
# make install
cpan コマンドで入れることも出来ます
# cpan App::cpanminus
または、以下のようにインストールすることも可能ですが、アップグレード時に毎度 手動作業が必要になります(つまり、--self-upgrade
が動きません)。
$ cd ~/bin
$ wget http://xrl.us/cpanm
$ chmod +x cpanm
# edit shebang if you don't have /usr/bin/env
cpanm の使い方
ヘルプを見ましょう。
$ cpanm -h
例えば、以下のようなことができます。
CPAN から CGI モジュールをインストールします。
# cpanm CGI
MojoMojo モジュールと依存モジュールを force インストールします。
# cpanm -f MojoMojo
モジュールのバージョンを指定してインストールします。
# cpanm MIYAGAWA/Plack-0.99_05.tar.gz
tar を URL指定してインストールします。
# cpanm http://backpan.perl.org/authors/id/L/LD/LDS/CGI.pm-3.20.tar.gz
-v オプションを指定して、問い合わせに応えながらインストールします
# cpanm -v Task::Plack
ローカルのアーカイブからモジュールをインストールします。
# cpanm ~/dists/MyCompany-Enterprise-1.00.tar.gz
cpanm はサマライズされたログを標準出力に吐いてくれます。
インストールにこけた時など、詳細なログを参照したい場合は、以下のログファイルを参照します。
~/.cpanm/build.log