あたらしい学校の辞書(あた辞書): 英和辞書
saboteur の意味
saboteur とは何か?
saboteur(サボタージュをする人)は、英語で「妨害工作員」や「破壊活動をする者」を指す名詞です。こっそりと組織や計画、設備などを内側から壊したり邪魔したりする人のことです。
saboteur の品詞と形
品詞:名詞
複数形
saboteurs(サボトゥアーズ)
- One saboteur can destroy months of careful planning. (一人の妨害工作員が、何ヶ月にも及ぶ慎重な計画を台無しにすることがある。)
- The police arrested three saboteurs at the power plant. (警察は発電所で3人の妨害工作員を逮捕した。)
可算名詞・不可算名詞
saboteur は 可算名詞のみで使われます。
- A saboteur infiltrated the factory and damaged the machines. (妨害工作員が工場に潜入し、機械を破壊した。)
saboteur の多義・コンテキスト別の意味
コンテキストによって少しニュアンスが異なります。
| コンテキスト | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| 軍事・スパイ | 敵の施設や作戦を内側から妨害する工作員 | The saboteur blew up the railway bridge. (妨害工作員は鉄道橋を爆破した。) |
| 労働運動 | 雇用者への抗議として生産を意図的に妨害する労働者 | The workers were called saboteurs for slowing down production. (労働者たちは生産を意図的に遅らせたとして妨害工作員と呼ばれた。) |
| 日常・比喩的 | 計画やプロセスを意図的に邪魔する人 | He acted like a saboteur in every team meeting. (彼はチームの会議のたびに妨害者のように振る舞った。) |
saboteur の派生語
| 語 | 品詞 | 意味 |
|---|---|---|
| sabotage | 名詞・動詞 | 妨害工作(をする) |
| sabotaging | 動詞(現在分詞) | 妨害工作をしている |
saboteur についての補足情報
⚠️ 注意
特に乱暴・不道徳な言葉ではありませんが、非常に否定的なニュアンスを持つ言葉です。人に対して使うときは「裏切り者」「内通者」に近い強い非難を含みます。
俗語・比喩的な使い方
日常会話では、「チームや計画の邪魔をする人」を比喩的に指して使われることがあります。
- "Stop being such a saboteur! Every time we try something new, you shoot it down." (「そんなに邪魔しないでよ!新しいことをやろうとするたびに、あなたがつぶしてしまう。」)
saboteur の類語
| 単語 | 意味 |
|---|---|
| traitor | 裏切り者、反逆者 |
| spy | スパイ、諜報員 |
| infiltrator | 潜入者、内部工作員 |
| disruptor | 妨害者、秩序を乱す者 |
| subversive | 体制転覆を図る者 |
フレーズ的に類する表現
- He is a wolf in sheep's clothing who pretends to support the team while undermining it. (彼は羊の皮をかぶったオオカミで、チームを支持するふりをしながら足を引っ張っている。)
- She acted as a double agent, feeding information to the enemy. (彼女は二重スパイとして敵に情報を流していた。)
saboteur の反対語
| 単語 | 意味 |
|---|---|
| ally | 味方、同盟者 |
| supporter | 支援者、支持者 |
| collaborator | 協力者(良い意味で) |
| protector | 保護者、守る人 |
フレーズ的に反対の意味
- Unlike a saboteur, a loyal team player works hard to make the project succeed. (妨害工作員とは違い、忠実なチームプレイヤーはプロジェクトを成功させるために懸命に働く。)
saboteur の語源
フランス語由来の言葉です。
- フランス語の "saboter"(粗雑に働く、木靴で踏み荒らす)から来ています。
- "sabot" とはフランス語で「木靴(きぐつ)」のこと。
- 産業革命の時代、労働者が機械に木靴を投げ込んで機械を壊したという話(諸説あり)から「故意に壊す・妨害する」という意味が生まれました。
- saboteur はこの動詞 saboter に、「〜する人」を意味するフランス語の接尾辞 "-eur" がついた形です。
時代による意味の変化
- 19世紀〜20世紀初頭:主に労働争議の文脈で、雇用主への抵抗として機械や生産設備を破壊する労働者を指しました。
- 第二次世界大戦中:占領地でレジスタンス(抵抗運動)が敵(ナチスドイツなど)の施設を破壊する人を指す言葉として広く使われるようになり、英雄的なニュアンスを帯びることもありました。
- 現代:軍事的な意味だけでなく、「計画・チームの邪魔をする人」という*比喩的・日常的な意味*でも広く使われています。
saboteur の英英辞書での意味
saboteur (noun) A person who deliberately destroys, damages, or obstructs something, especially for military, political, or industrial purposes. (特に軍事的・政治的・産業的な目的で、故意に何かを破壊、損傷、または妨害する人。)
saboteur の一般的な知識
よく使われる例文5文
The saboteur cut the communication lines before the attack. (妨害工作員は攻撃の前に通信線を切断した。)
She was accused of being a saboteur within the company. (彼女は社内の妨害者だと非難された。)
The saboteur was caught before he could damage the equipment. (妨害工作員は機器を破壊する前に捕まった。)
Some people believe he was a saboteur sent by a rival company. (彼はライバル企業に送り込まれた工作員だと信じている人もいる。)
The resistance movement used saboteurs to slow down enemy supply lines. (抵抗運動は妨害工作員を使って、敵の補給線を遅らせた。)
イディオム・ことわざ
saboteur 単体でイディオムやことわざになることは少ないですが、sabotage を使った表現はよく見られます。
- "sabotage one's own efforts"(自分自身の努力を台無しにする)
Don't let fear make you sabotage your own efforts. (恐れのせいで自分の努力を台無しにしてはいけない。)
saboteur が使われた名言
"The most dangerous saboteur is the one who doesn't even know they are one." (最も危険な妨害者は、自分が妨害者であることさえ気づいていない者だ。) — 出典不明(マネジメント・リーダーシップの文脈でよく引用される格言)
この言葉は、無意識のうちに組織やチームの足を引っ張る人の危険性を指摘しています。
特定の業界での使われ方
| 業界 | 使われ方 |
|---|---|
| 軍事・諜報 | 敵陣営に潜入して施設・作戦を破壊する工作員 |
| ビジネス | 競合他社に雇われて内部情報を漏らしたり業務を妨害したりする人物 |
| 心理学 | 「self-saboteur(自己妨害者)」として、無意識に自分の成功を阻む行動パターンを持つ人を指す |
| ゲーム・エンタメ | ボードゲームや人狼系ゲームで内通者・裏切り役のキャラクター |
受験でよく出る用例
saboteur 自体は中学受験レベルより少し高度ですが、高校受験・大学受験では次のような文脈で登場します。
歴史・社会系の長文読解で、第二次世界大戦のレジスタンス活動に関する文章に登場することがある。
During World War II, saboteurs played a key role in resisting the Nazi occupation. (第二次世界大戦中、妨害工作員たちはナチスの占領に抵抗する上で重要な役割を果たした。)
接尾辞 "-eur" の語源(フランス語由来)として語彙問題で問われることがある。
面白い会話
"Do you know what 'saboteur' means?"
Alex: Do you know what "saboteur" means? Ben: Hmm... is it like, someone who loves French cheese? Alex: What? No! A saboteur is a person who secretly destroys or disrupts something on purpose. Ben: Oh! So it's not a cheese lover. Alex: Definitely not. Ben: Wait... our boss keeps "accidentally" breaking the coffee machine every Monday morning so we have to go buy coffee from his wife's café... Alex: ... Ben: Is he a saboteur? Alex: I think he might be a genius.
(和訳)
アレックス:「"saboteur"ってどういう意味か知ってる?」 ベン:「うーん…フランスのチーズが大好きな人?」 アレックス:「え?違う!saboteurは、こっそり何かを壊したり、邪魔したりする人のことだよ。」 ベン:「あー!チーズ好きじゃないんだね。」 アレックス:「全然違う。」 ベン:「待って…うちの上司、毎週月曜日に『うっかり』コーヒーメーカーを壊してるんだけど、そのたびに奥さんのカフェにコーヒーを買いに行かないといけないんだよね…」 アレックス:「…」 ベン:「あれって*saboteur?」 アレックス:「いや、天才*かもしれない。」
saboteur が登場する物語
The Quiet Saboteur
The factory had been having problems for weeks. Machines broke down at the worst times. Shipments were delayed. The manager, Mr. Harris, couldn't figure out what was going wrong.
One day, a young engineer named Clara noticed something strange. Every time a machine broke down, one worker — a quiet man named Greg — was always nearby. She didn't say anything at first. She just watched.
Then one night, Clara stayed late and hid behind a stack of boxes. She watched Greg walk slowly to the main control panel. He looked left, then right. Then he pulled out a small tool and began to loosen a bolt.
"Stop right there," Clara said calmly.
Greg froze.
"Why are you doing this?" she asked.
Greg was silent for a moment. Then he said, "They fired my brother last year. Said he was too slow. He had a family. Nobody cared."
Clara felt sorry for him, but she knew what he was doing was wrong. "Being a saboteur won't bring your brother's job back," she said quietly. "It only hurts the other workers here too."
Greg looked at the floor. He knew she was right.
The next morning, Clara reported what she had seen. Greg lost his job — but Clara also spoke to the manager about the unfair way Greg's brother had been treated. Slowly, things at the factory began to change. Not because of sabotage, but because someone finally listened.
(和訳)
静かな妨害者
その工場は何週間も問題を抱えていた。機械は最悪のタイミングで故障し、出荷は遅れ続けた。マネージャーのハリス氏は、何がいけないのかさっぱりわからなかった。
ある日、クララという若いエンジニアが奇妙なことに気づいた。機械が壊れるたびに、グレッグという物静かな男性作業員がいつもそばにいるのだ。最初は何も言わなかった。ただ、観察を続けた。
そしてある夜、クララは遅くまで残業し、荷物の山の陰に隠れた。グレッグがゆっくりとメイン制御盤のそばに歩いていくのを見た。彼は左を見て、右を見た。そして小さな工具を取り出し、ボルトを緩め始めた。
「そこで止まって」と、クララは静かに言った。
グレッグは動きを止めた。
「なぜこんなことをするの?」と彼女は聞いた。
グレッグはしばらく黙っていた。それからこう言った。「去年、弟が解雇されたんだ。仕事が遅いって言われて。家族がいるのに。誰も気にしなかった。」
クララは彼に同情したが、彼のやっていることが間違っていることはわかっていた。「妨害工作をしても、弟さんの仕事は戻ってこない」と彼女は静かに言った。「それにここで働く他の仲間たちも傷つけるだけよ。」
グレッグは床を見つめた。彼も、それが正しいとわかっていた。
翌朝、クララは見たことを報告した。グレッグは仕事を失った。しかしクララはマネージャーに対し、グレッグの弟への不公平な扱いについても話した。ゆっくりと、工場は変わり始めた。妨害工作によってではなく、ようやく誰かが耳を傾けてくれたことによって。