趣味サーバのコスト
このブログをはじめとして、その他公開されていたりされてなかったりする自分のプライベートなサービス群の運用コストについて計算したことが無かったので現状をまとめてみようと思う。
歴史
そのまえに、プライベートなインターネットコンテンツ公開環境の俺歴史。
- 25年くらい前: プロバイダに付属するサーバでCGI掲示板とかやりだす
- ロリポップとかのレンサバにFTP
- ADSL常時接続になって自宅サーバ(最大で8台くらい同時に運用してた)
- 2011年以降、自宅サーバから Linode / Sakura VPSに移行
- 2019年から Sakura VPS に一本化
Sakura VPSは1台にWebサーバからMySQLからmemdまで詰め込んでた時期を経て、現在はミドルウェアごとにサーバを分割して4台運用。クラウド以前のいわゆる普通のWebアプリケーションサーバ構成に落ち着いている(けっこう冗長w)。とはいうものの、このブログは実はMySQLもmemdも使っていなくて、記事データはファイルだし、コンテンツも動的なところを極力なくして、キャッシュもファイルキャッシュでやりくりしている(クラウドに移行しにくい)。Sakura VPSは借り始めた当初はHDDでしたが現在は高速なSSDになっていて、前述の通りファイルを使い倒してるこのブログもリクエストの99%を10ms以内で返却(アプリケーションレイヤでのみの計測)できているというきょうこのごろです。
環境
- 開発は WSL2 に Ubuntu
- ステージングはありません
- 本番環境は Sakura VPS 4台(Web + Batch + MySQL + Memd)
コスト
というわけで、1か月あたりのコストを算出してみる。
- Sakura VPS(サーバ4): 3,283 円
- ムームードメイン(5ドメイン): 1,728 * 5 = 8,640 / 12 = 720円
- Google Workspace: $6.00 = 780円
合計4,783円
ちなみにこのコストは広告でまかなえているので実質無料です。やったね。
ドメイン1 + Sakura VPS1 なら1000円くらいでもいけますね。
利用している無料サービス
- ソースコードのホスティングは github
- CI は github actions
- カバレッジの記録は Coveralls
- 開発環境用DDNS MyDNS.js
- 本番のDNSはSakura VPSのを使ってます
- SSL証明書は letsencrypt
- メール送信 SendGrid
- 通知系は Slack
githubはマイクロソフトが買収してprivateリポジトリが無料になったので無料のまま今にいたっています。mydns.jpとletsencryptには少額寄付。
まとめ
4年くらい前にクラウドに移行してみようかなといろいろ試してみた時期があったのだけど、前述のとおりサーバの主なサービスであるこのブログがファイルシステムベースでできているのもあって移行自体はあきらめました。あと、コストが数倍になるというのも踏みとどまった圧倒的理由。アプリケーションとして動かすところまではAWSもGCPもやってみたのだけど、あっという間に無料枠が尽きて私の心のMPも尽きました。
まとめとしては、Sakura VPSのコスパが素晴らしすぎるということです。
直近だと、マイクロなPCが勃興しているので、また自宅サーバもやってみたいなと思っていたりはしますが、台数使ってなんかするプロジェクトがなにも無いのですよね。。。