2021/03/28

NO RULES 世界一「自由」な会社、NETFLIX 読んだ

お触書にある通りの内容。

社員の「能力密度」を高めて最高のパフォーマンスを達成すること、そして社員にコントロール(規則)ではなくコンテキスト(条件)を伝えることを最優先としている。

前者は "「並の成果」の社員には、十分な退職金を払って辞めてもらう" というもので、社員の「能力密度」が高まればそれでうまく回るという主張なんだけど、これ、NETFLIXでのそうした取り組みのスタート地点では、本当の意味での事業再建のためのリストラとしてやむなくやったら社員の「能力密度」が高まって正のスパイラルが起き、結果としていまNETFLIXというプロダクトが大成功している、ということらしく、なんかこう、本当に再現性あるんだろうかという気がする。どっか別の会社で同じように成功していくと再現性あるんだろうけど。プロダクトの成功とそれとセットになる会社の在り方は基本的に再現性がなく、結果論でしかないと思うのだよね。技術で成功している会社にトップクラスの技術者がいるのはそうだと思うけど、企業文化がそれを成しえたかどうかはもうちょっと分解しないといけないんじゃないかと思う。NETFLIXの成功自体はもうゆるぎないと思うけど。

そして後者の "社員にコントロール(規則)ではなくコンテキスト(条件)を伝えることを最優先としている" という方は最初聞いたときわかりにくかったが、社員ひとりひとりが自走自立(自律)するための方針としてはだいぶ理解できた。最終目標数値を渡すだけのマネージメントより、戦略・戦術の共有という意味で機能しそうな方針で勉強になった。

ところで本書の内容とは関係ないのだけど、NETFLIXって配信はCDNだけどクラウドはAWSを使っているようなで、それだとAmazon Prime Videoにコスト面で勝ち目がないように思えるんだけどこの先どうするんだろう。現状は配信するコンテンツ勝負に持ち込んでいるように見えるし、それがうまくいっているように見えるけど。

NO RULES(ノー・ルールズ) 世界一「自由」な会社、NETFLIX

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